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G1クライマックス波乱の序盤決戦。
棚橋弘至も内藤哲也も暗雲の2連敗。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/07/16 18:00
「迷子」とKENTAを批判した棚橋弘至だったが、試合では返り討ちにあってしまう。
内藤が狙う、2つ目のベルトの可能性。
Bブロックでは内藤哲也が2連敗だ。
大田区での矢野通との戦いはトリッキーなものになった。Tシャツを着たままの2人だったが、Tシャツをかぶせられて視界を失った内藤に、矢野が「悪質タックル」を決めて、内藤に黒星を付けた。
札幌では、内藤はタイチとメインイベントで戦った。だが、引退したはずの飯塚高史の乱入をちらつかせるタイチの作戦にはまって、さらに内藤のレフェリーへも誤爆もあって、2連敗となってしまった。
内藤は現在IWGPインターコンチネンタル王者だが、同時にIWGPヘビー級のベルトを巻くと公言している。そのためには、優勝すればIWGPヘビー級ベルトへの挑戦の権利が約束されるG1での優勝は構想内のはずだ。
この2連敗は内藤にとって痛いものになった。
7月28日には名古屋では絶好調の暴れん坊ジョン・モクスリーとの大一番が控えている。内藤にとってはここが正念場になる。余程の星のつぶし合いにならない限り、3敗したら優勝戦線からの脱落を意味するからだ。
IWGP王者のままG1制覇ができるか!?
IWGP王者オカダは2連勝。危なげなく試合を進めている。
棚橋に差を見せつけて、セイバーJr.の関節地獄もすり抜けた。その好調さを裏付けるように、いいタイミングで変化のあるドロップキックを繰り出して、最後はきちんとレインメーカーで仕留めている。
オカダは6月の大阪でのIWGP防衛戦が消化不良に終わっているだけに、IWGP王者のままG1を制して、その実力を見せつけたいところだ。
G1はまだ、始まったばかりだ。
夏の戦いは2日間のブレイクを置いた後、18日から20日の後楽園ホール3連戦の後、24日の広島サンプラザを挟んで、27日、28日の愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)2連戦と続く。中盤での熾烈な星取り合戦になるだろう。