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村田諒太は「我らがヒーロー」だ。
変化の末に待っていた衝撃の2回KO。 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2019/07/16 11:30

村田諒太は「我らがヒーロー」だ。変化の末に待っていた衝撃の2回KO。<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

パワーはそのままに、この日の村田諒太は一発の威力以上に手数が印象的だった。変われる、ということは武器なのだ。

超エリートで、どこまでも人間的。

 日本人2人目のオリンピック金メダリストである村田は超のつくエリートに違いない。

 一方で、決して完璧ではなく、どこまでも人間的で、失敗を繰り返し、なお栄冠をつかんだからこそ、人々の共感を呼んだ。今回の試合で村田は「愛すべき我らがヒーロー」という地位を確固たるものにしたのではないだろうか。

 今後について村田は「モチベーションが上がるような相手を望みたい」と語った。世界チャンピオンになり、王座から陥落し、再びベルトを巻き、かっこいいところも、情けない姿もすべてさらしてきた。

 もう、負けられないとか、ボクサーとしての商品価値がどうとか、そういうことは何も気にせず、どんなビッグネームが相手でもガツンと勝負できるはずだ。新境地を切り開き、雪辱戦を見事に乗り越えた村田は、だれと拳を交えてもきっと強い。

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