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“カッチー”田中勝春も今や48歳。
騎乗減少もまだまだ衰えていない。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/07/12 17:00
“カッチー”の愛称でおなじみの田中勝春。JRA通算2000勝まであと234勝(7月7日現在)、小気味いい騎乗での重賞勝利を見たい。
本来の力を発揮できれば。
勝って勢いに乗る若手騎手などもそうだが、競馬の世界では、時に実際のスキル以上に極端な数字の差が出る事がある。それは良い面でも悪い面でも同様で、現在の田中騎手もそのスパイラルにはまってしまったように感じる。そういう意味で彼にとって今は我慢の時かもしれない。
能力は間違いなくあるジョッキーなのだから、いずれ負のスパイラルを脱出し、また良い風が吹く事を信じよう。
さて、函館記念で騎乗するマイスタイルだが、前走の巴賞では前にいた馬が予想以上に早く失速したため行き場を失う不利に見舞われ9着に敗れた。
馬の方もまた、実力以上に悪い数字で終わってしまったというわけだ。本来なら通用する能力を有す鞍上鞍下の巻き返しに期待したい。