スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
箱根で優勝すれば71年ぶりの快挙。
明治大学を蘇らせたエースの人間性。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byYuki Suenaga
posted2019/06/27 17:00
2019年の箱根駅伝では、17位。しかし今シーズンはシード権獲得候補との声も大きい。
2019年は明治の年なのか。
今回の選考会では3位に入ったライバルである早稲田大の相楽豊監督は、
「早稲田としてはトップ通過を狙っていったんですが、東京国際大さん、明治さんともに隙がなかったですね。この両校とは箱根の予選も争うことになるので、気を引き締めて夏合宿を迎えないといけません」
と警戒していた。
ようやく明治は本格化しそうだ。
今季に限っていえば、明治は取りこぼしやブレーキの可能性が極めて少ないチームになるだろう。
明治のスポーツはいま、波に乗っている。
正月のラグビー大学選手権では、22年ぶりの優勝。
6月に行われた野球の大学選手権では、38年ぶりの優勝。
2019年、今年は明治の年なのか。
ちなみに、明治が箱根駅伝で最後に優勝したのは昭和24年、1949年のことである。