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伊調馨、登坂絵莉も優勝できず……。
レスリング東京五輪争いが熾烈すぎ。
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT
posted2019/06/18 12:15
全日本選抜レスリング選手権大会(明治杯)で憧れの登坂絵莉(左)との初対決を制した須崎優衣。世界選手権の出場権をかけてプレーオフに挑む。
加速する「東京」への争い。
須崎が今大会における三つ巴戦を制しただけで、ドラマは終わりではない。
来る7月6日、須崎は世界選手権出場の切符を掴むため、全日本選手権優勝者の入江とのプレーオフに臨む。
「東京オリンピックに出るための(国内)最後の闘い。強い信念を持って、世界選手権代表になりたい」
世界選手権でメダルを獲得すれば、女子50kg級はオリンピック出場枠を獲得し、その選手は出場権を手にすることができる。対する入江も静かに闘志を燃やす。
「まだここで終わったわけではない」
同日には今大会で激闘を繰り広げた樋口vs.乙黒や川井vs.伊調のプレーオフも行なわれる。東京オリンピックに向けての代表レースはさらにヒートアップするのか。