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川崎の「左崩し」が止まらない理由。
長谷川と登里が持つ選択肢の膨大さ。
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph byGetty Images
posted2019/06/17 17:00
川崎フロンターレの攻撃はあらゆる場所から始まるが、その中でも登里享平は欠かせない存在なのだ。
阿部、齊藤もひしめく左サイド。
それだけに、試合に勝ちきれなかったことが悔やまれる。
長谷川も、サイドからの決定機を再三に渡って作り出しながらも仕留め損ねた。勝点1に留まった結果を受けて、試合後はさらなる向上への言葉を述べた。
「クロスの部分とか、最後の精度はもっと上げないといけない。そこが合えば、3点4点と簡単に入るようなチームだと思うので。そういったところに、もっと決定的なパスを送れるようにクオリティを上げていければと思います」(長谷川)
6月になり、リーグ戦も折り返し地点が近づいてきた。
チーム内の序列も徐々にはっきりし始めているが、川崎の左サイドハーフは、阿部浩之や齋藤学といった実力者がひしめく、ポジション争いの激戦区だ。
「アシストか得点で常に結果を出し続けるのが目標。ゴールとアシストは最低1ずつ出せるようにしていきたい」と長谷川は誓う。同様に登里も、左サイドバックのポジションを自分が確保したとは思っていないと強く言い切る。
まだまだシーズンは続いていく。
それぞれが己と向き合いながら質を向上させていき、チームを勝利に導く仕事を目指していくことになる。