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トゥーロンのオレ達を忘れるな。
コパ組の第2グループ扱いに反骨心。 

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林遼平

林遼平Ryohei Hayashi

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photograph byMEXSPORT/AFLO

posted2019/06/10 11:10

トゥーロンのオレ達を忘れるな。コパ組の第2グループ扱いに反骨心。<Number Web> photograph by MEXSPORT/AFLO

久保建英も堂安律もいない。注目度は高くないのかもしれないが、グループステージ1位突破を果たしたのは大きな収穫だ。

「こっちで結果を残すだけですよ」

 一方で、コパ・アメリカのメンバーに選ばれなかった悔しさを隠さない選手たちもいる。これまで東京五輪代表の一員として7度の遠征の内、5度の招集を受けていた長沼洋一(愛媛FC)も、そのひとりだ。「正直、悔しいですよ」と胸の内を吐露しつつ、なおさらここで結果を残さないといけないと野心を燃やしている。

「『見返してやりたい』ではないけど、こっちで結果を残すだけですよね。ここにいるみんながそう思っていると思うし、そこは意識してやっています」

 それはJリーガーだけでなく、大学生も同じだ。法政大の上田綺世が“コパ組”に入った中で、同じく大学組の旗手怜央(順天堂大)は「率直に思うのはすごいな、と。ただ、そういう気持ちもありつつ、やっぱり悔しいし、やっぱり自分もあっちの舞台に行きたいという思いがある」と心の内を明かしつつ、今大会に臨む上での心構えを打ち明ける。

「コパの方に(東京五輪世代の)主力メンバーが行っている中で、こっちにはギリギリのラインだと思われている選手が来ていると思う。そういった意味でもインパクトを与えないといけないな、と思っている。まずは“結果”を意識して大会に臨んでいます」

 まさに千差万別。ひとりひとりが異なる野心を持って大会に挑んでいるというわけだ。

本田たちを擁した'08年以来の4強。

 そんな選手たちの様々な思いがピッチに投影されたのが、イングランド、チリ、ポルトガルと戦ったグループリーグだった。初戦では前年度王者・イングランドを相手に長沼のゴールなどで2-1の勝利を収めれば、第2戦のチリ戦では旗手のハットトリックなどで相手を圧倒して6-1の大勝を挙げた。

 ポルトガルにこそ0-1で敗れたものの、内容では一歩も引けを取らなかった。結果、得失点差の末にグループリーグを首位で通過。本田圭佑らを擁した2008年大会以来の決勝トーナメント進出を決めたのである。

【次ページ】 横内監督代行が口にした感謝。

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