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オランダで武者修行中の板倉滉。
マンCに戻るのは「自分次第」。

posted2019/06/09 08:00

 
オランダで武者修行中の板倉滉。マンCに戻るのは「自分次第」。<Number Web> photograph by Ryu Voelkel

2020年夏までフローニンゲンとレンタル契約を結んでいる板倉滉。結果を残し、シティに戻ることができるか。

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

PROFILE

photograph by

Ryu Voelkel

板倉滉、マンCへ完全移籍――そのニュースは驚きをもって迎えられた。A代表経験もなく、Jリーグで実績を積み上げていた22歳の若武者は、この状況の変化をどう捉えるのか。最高の舞台へのステップと野望を語る。
Number973号(2019年2月28日発売)の特集を全文掲載します!

 マンチェスター、1月のある日のランチタイム。テーブルの奥にはフェルナンジーニョが座っていて、本日のランチを旨そうにもぐもぐ食べている。半年前、ロシアで日本代表を切り裂くドリブルを見せたデブライネがいる。アグエロにシルバ。シティ食堂は今日も豪華だ。板倉滉はその空間に自分がいることがまだ信じられなかった。

「テレビでしか見たことのない選手たちが飯を食っているんです。その中で僕も食べました。フェルナンジーニョをじっと観察してました。体は意外と小さいけど、ケツの筋肉がすごい。詰まってるんだろうなあ」

 前日、彼はマンチェスター・シティとの契約書にサインした。

 日本人として初となるシチズン誕生だった。シティの門をくぐることのできる選手は限られている。指揮をとるのはグアルディオラで、チームには数々のビッグプレーヤーがいる。世界中の選手がプレーを夢見るクラブだ。そんなビッグクラブが、Jリーグでプレーしていた日本代表歴のない若者に目をつけて獲得したというのは、日本サッカー全体にとっても夢のある話だった。

「この中でいつか自分もやりたい」

 1月中旬に渡英した板倉はマンチェスターに5日間滞在した。

 契約関係のサイン、メディカルチェック、フィジカルテスト、練習施設の見学に試合観戦。すべてが衝撃だった。最も驚いたのは練習中のグアルディオラの姿だ。

「練習での監督の迫力がすごかったんです。『相手を殺せ!』みたいなことも言っていて……。あれは驚きでした。グアルディオラが率いていた頃のバルサが好きでよく見ていたんです。その彼が目の前であの迫力で指導しているというのは印象的でした。もちろん個々の技術は最高で、やっぱりひとつひとつのプレーが速くて上手い。この中でいつか自分もやりたいなと」

【次ページ】 「君はシティの選手だぞ」

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