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憧れの日本で勝ちまくるレーン騎手。
有力馬で挑むオークス&ダービー。 

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2019/05/17 16:30

憧れの日本で勝ちまくるレーン騎手。有力馬で挑むオークス&ダービー。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

ヴィクトリアマイルレコードを出したノームコアとダミアン・レーン騎手。

腕の見せ所となる2戦、舞台は東京。

 コントラチェックはC・ルメール騎手を背に4戦2勝とした後、代打騎乗の丸山元気騎手でフラワーC(GIII)を優勝。その時は中山競馬場の芝1800mを1分47秒4の好時計で走破したわけだが、これが自ら逃げて作った時計だけに立派なもの。ただし、東京の2400mとなると、更に前半を我慢しなければもたなくなるはずで、そのあたりの手綱捌きがレーン騎手に求められるところだ。

 そして、サートゥルナーリアはご存知、皐月賞馬。デビュー以来、ここまで4戦4勝。皐月賞の他にホープフルSも制しており、GIを2勝していることになる。2000mでも末脚がしっかりしているので、距離延長はこなせるだろう。状態面も、休み明けだった皐月賞より上向くはずだ。あとは初めてとなる左回りがどうかだが、ポテンシャルの高さを考えれば、左右の回りがかわるだけで一転して走れなくなるとは思えない。

 また、ただでさえ広くて実力の発揮しやすい東京競馬場で、先週のような速い時計の出る馬場は、能力の高い馬にはなおさら有利になる。時計が速くなればなるほど、その時計をクリアできない馬が多くなるのは当然だからだ。

日本人ジョッキーの意地にも期待。

 となると、オークスも日本ダービーもまた、ヴィクトリアマイルのようにレーン騎手が勝利を掴むのかというと、必ずしもイエスとは言えないだろう。

 なぜか?

 日本のジョッキー達にも意地があるだろう。そう簡単に乗り替わりでポンポンGIを勝たれてはなるものかと誰もが考えているはずだ。そうなれば当然、マークも厳しくなるだろうし、おいそれと進路を譲ってくれることもないはずだ。

 そうなった時に、果たしてどんな騎乗を見せてくれるのか。

【次ページ】 注目馬が集うビッグレース。

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