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憧れの日本で勝ちまくるレーン騎手。
有力馬で挑むオークス&ダービー。
posted2019/05/17 16:30
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
ダミアン・レーン騎手の勢いが止まらない。
私は2年前にオーストラリアで彼をインタビューし、雑誌で取り上げたことがある。今回が初めての来日で、いきなり皆、騒ぎ出したが、当時から海の向こうでは知られた存在だったのだ。
15歳でジョッキーデビューを果たすと、2014年、20歳の時には早くもGIを初制覇。以降、毎年のようにGIを勝つ騎手となり、大舞台では常連のジョッキーになっていった。
2年前にインタビューした時は、元日本馬のブレイブスマッシュで準重賞を勝ち、これまた元日本馬のトーセンスターダムではGIを2つも制した。そんな彼は当時から次のように語っていた。
「デルタブルースとポップロックでメルボルンカップをワンツーフィニッシュした時代から、日本馬は強かった。近年、世界中で活躍しているのを見ても、それは間違いのないところ。僕も、いずれそんなハイレベルな日本の競馬に乗ってみたいです」
来日後すぐに勝利、GI優勝も。
今回が初めての来日ではあるが、その想いはずっと前から抱いていたというわけだ。
そんなレーン騎手は、来日するなり最初の週に7番人気のメールドグラースを駆って新潟大賞典(GIII)を勝利。その後も、5月11日にはタワーオブロンドンで京王杯スプリングC(GII)を優勝。
更に翌12日に行われたヴィクトリアマイル(GI)では、ノームコアを見事に初GI制覇に導く手綱捌きを披露。自身にとっても初めてとなるJRAでのGI優勝を飾ってみせた。
さて、そんな話題のジョッキーは、今週末のオークスではコントラチェック、次週の日本ダービーではサートゥルナーリアの騎乗を予定している。