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Vリーグ連覇に貢献、次は代表で。
“8時半の女”石井優希は強くなった。
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT
posted2019/05/08 15:00
久光製薬の連覇に貢献した石井優希。東京五輪に向け、確かな「自信」を得た。
石井が得た「自信」。
グランドファイナルもゴールデンセットの末に制し、連覇を達成したが、息つく間もなくまた新しい戦いが始まる。
「リオのOQT(世界最終予選)の時、途中出場が多かったから新聞に大きく『8時半の女』って書かれた時はすごく嫌だったんです。
でも今は何とも思わない。むしろ注目してもらえるのはありがたいし、同じポジションの(古賀)紗理那や(黒後)愛、それぞれみんな持ち味があるし、個性も強い。だから、私はきれいに決めなくてもいいや、って。得点が獲れるなら、どんな形でもいい。毎日、サバイバルですから」
いい時ばかりではなかった。でも、だからこそ少し、強くなれた。
積み重ねた時間は紛れもなく、今の自分が誇れる力だ。