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小関順二の2019セ・リーグ大胆予想。
本命カープ、対抗巨人に続くのは?
 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKyodo News

posted2019/03/27 17:30

小関順二の2019セ・リーグ大胆予想。本命カープ、対抗巨人に続くのは?<Number Web> photograph by Kyodo News

今季の注目は何と言っても巨人移籍の丸佳浩だ。広島との開幕戦でどんなプレーを見せるか。

ベテラン獲得で若手の出番が……。

 過去3年を見ても、山口俊、野上亮磨、森福允彦、上原浩治、吉川光夫の各投手と、陽岱鋼、石川慎吾、ゲレーロといった野手を他球団から獲得し、優勝に対する意欲の高さは他球団の比ではない。

 その企業努力は認めたいが、それでも優勝から遠ざかっている現実をフロントトップには認識してもらいたい。今のプロ野球界は、超一流選手になるとメジャーリーグ移籍を視野に入れる選手が多い。

 彼ら以外のベテランを獲得した場合、実力が下降線に入ってしまいチームの力にならず、むしろ若手の出番を奪うマイナス要素になりかねない。そういう認識を球団から感じられないことが私には不思議だ。ドラフト以外、選手の補強をしないくらいが今の巨人はちょうどいいくらいに映るほどなのだから。

 それでも選手の顔ぶれは広島に迫るので2位という高い評価で予想した。

ヤクルトは打線が充実の一方で。

 3位以下はわからない。昨年2位のヤクルトは、確かに打線はいい。

 レギュラーの山田哲人(二塁手)、青木宣親、バレンティン、雄平(ともに外野手)、坂口智隆(一塁手)、西浦直亨(遊撃手)、中村悠平(捕手)は安定感がある。

 そしてここに若手の村上宗隆(一、三塁手)、廣岡大志(三塁、遊撃手)、塩見泰隆(外野手)が絡めば年齢的バランスも取れ、破壊力も増す。

 ただ、上位に推し切れないのは相変わらず投手陣に安定感がないからだ。オープン戦の成績はチーム本塁打17本が12球団中2位で(1位は巨人の19本)、防御率4.16はワースト2位(12位は西武の4.21)。

 そもそも防御率4点台はヤクルト、西武の2球団しかいない。この投手陣で広島、巨人の上を行くのは難しいところだ。

【次ページ】 投打のバランスがいいDeNA。

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