“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
小関順二の2019セ・リーグ大胆予想。
本命カープ、対抗巨人に続くのは?
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2019/03/27 17:30
今季の注目は何と言っても巨人移籍の丸佳浩だ。広島との開幕戦でどんなプレーを見せるか。
投打のバランスがいいDeNA。
'16、'17年に連続3位に入ったDeNAは投打のバランスがいい。投手陣は今永昇太の復調が著しく、新人の上茶谷大河(東洋大)の評価も高い。さらにプラス要素としてはリリーフの役割が期待される国吉佑樹のストレートが160キロに迫り、守護神の山崎康晃につなぐまでの中継ぎ陣に厚みが増す。
故障で離脱している東克樹、石田健大が復調するまでの穴を若手や新戦力がどこまで埋められるかがポイントで、近年繰り広げてきた即戦力狙いのドラフトがここでマイナス要素として浮上する。
過去5年間、1~3位で高校生を指名したのは15人中、わずか2人だけ('16年3位の松尾大河、'17年3位の阪口皓亮)。1位の即戦力狙いは長く下位に低迷していた球団だけに仕方ないが、せめて2位では3人くらい指名してほしかった。
野手陣は強力だ。
筒香嘉智、ロペス、ソト、宮崎敏郎のポイントゲッターが今年も2~5番に並んで相手バッテリーにプレッシャーをかける。2番に強打者を置き、積極的に盗塁をしないメジャーリーグ流はラミレス監督ならではのスタイル。日本野球に新常識を導入しようとする姿勢は長い目で見て評価したい。
阪神は強力投手陣で踏ん張れるか。
このヤクルト、DeNAがAクラス争いをすると予想すれば、最下位を争うのは中日と阪神しかない。阪神は攻撃陣に弱さがあり、中日は投打に質、量ともに不足なのは否めないが、阪神に関しては「Bクラス確定」とは言いたくない。
投手陣が強力なのだ。メッセンジャーは3年連続2ケタ勝利を続行中で、通算成績は95勝77敗、防御率3.05。この安定感は菅野智之(巨人)、則本昂大(楽天)に並ぶ。
ここにオリックスからFA移籍した西勇輝、中日から移籍した昨年13勝のガルシアが3本柱を組み、若手の才木浩人、小野泰己、馬場皐輔、浜地真澄の参戦も期待できる。