フランス・フットボール通信BACK NUMBER
名門フラメンゴで少年10人が焼死。
ブラジルにはびこる劣悪な育成環境。
text by
エリック・フロジオEric Frosio
photograph byDR
posted2019/03/21 09:00
悲惨な環境の中で、サッカー界の未来のスーパースターを目指して練習に励むブラジルの少年たち。その寮の環境は劣悪極まりないが……。
活動開始後、クラブに罰金や施設閉鎖が。
――それらの写真をどうするつもりですか?
「警鐘を発したい。キャンペーンをはじめて数日後に、セアラ州の当局がクラブを視察して、規定に違反しているクラブに罰金を科した。サンパウロ州当局はコリンチャンスとサンパウロFCを視察した。リオではボタフォゴの育成施設が閉鎖された。
僕は革命家になりたいわけじゃない。当局がやるべき仕事をやるように目覚めさせたいだけだ。それもビッグクラブに対してだけではなくだ」
――状況は変わると思いますか?
「それこそ僕が最も知りたいことだ。クラブが行動を起こし、プレスが無視しなければ、何かを変えるのは可能だろう。
何よりもメンタリティを変えるのが肝要だ。セキュリティーと快適さが100%保障されなければ、クラブは子供たちの面倒を見られないようにする。それが必要最低限だね」