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篠山、辻、ファジーカスは好調も
Bリーグ川崎の課題は「控え組」。 

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青木美帆

青木美帆Miho Awokie

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posted2019/03/22 07:30

篠山、辻、ファジーカスは好調もBリーグ川崎の課題は「控え組」。<Number Web> photograph by B.LEAGUE

日本代表の主将を務める篠山はカタール戦後、「もう1回、Bリーグを盛りあげたい」とすぐ再開するBリーグに言及。

前日帰国も大活躍のファジーカス。

 W杯予選で1試合平均27.2得点というMVP級の活躍を見せたファジーカスは、篠山、辻よりもさらに過酷なスケジュールだった。25日に帰国したと思ったら今度はアメリカに飛び、28日に母校・ネバダ大の永久欠番セレモニーに出席。渋谷戦の前日に再び日本に帰ってきた。渋谷戦はさすがにベンチスタートだったが、24得点と大暴れしている。

「シュートタッチもいいし、体の調子もいいよ」。

 13日の横浜ビー・コルセアーズ戦後にそう話すファジーカスにも、好コンディションの理由を尋ねてみた。

「特に普段と違うコンディショニングはしていないけれど、日本代表で自信がついたことは大きい。ヘッドコーチのラマスがいろいろ自由を与えてくれて、その中でプレーできた経験を川崎でも生かしているんだ」

 代表戦で大切なシュートをしっかり決めきり、シューターとしての役割を果たした辻も、ファジーカスと同様に「代表での活躍が精神面での自信につながった」とコメント。

 代表選手の中には、帰国後にコンディションを落とした選手も少なからずいたが、川崎の3選手に限っては代表での経験を存分に生かし、いい形でシフトしている。

中断直後に7勝するも内容は振るわず。

 さて、話題をチームに向けよう。

 主力3選手の好調ぶりがチームの成績につながるかというと、実はそうでもないのが川崎の苦しい現状だ。渋谷戦、福岡戦、横浜戦と、中断期間直後の試合はすべて白星ではあったが、今季の成績が振るわない3チームに対して非常に危なっかしい内容だった。

 篠山も「目標としている75失点以下を1度も達成できていない。相手ミスに助けられた部分が多いので、連勝の手ごたえは正直ないです」と振り返っている。

【次ページ】 ベンチメンバーの得点力。

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