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イチロー262安打時の監督が宣言。
「感情は切り離して勝ちにいく」 

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ブラッド・レフトン

ブラッド・レフトンBrad Lefton

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photograph byNaoya Sanuki/Yukihito Taguchi

posted2019/03/18 07:00

イチロー262安打時の監督が宣言。「感情は切り離して勝ちにいく」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki/Yukihito Taguchi

2011年からアスレチックスを率いるメルビン監督(右)。イチローとのエピソードについて語ってくれた。

「45歳という認識を変えないと」

 昨年5月2日、イチローがベンチメンバーを外れる前の最後の試合は、本拠地セーフコ・フィールド(当時)でのアスレチックス戦だった。相手の指揮を執っていたのはメルビンだ。

 そして2019年、東京ドームでの開幕戦。イチローが再びマリナーズの51番のユニフォームに袖を通すとき、相手のアスレチックスのベンチにいるのがメルビンだ。

 メルビンは反対側のベンチから、イチローの姿をどのように見るのか。

「感情は切り離して、勝ちにいきます。もちろん、2試合とも勝ちたい。そんな中でも再びイチローと対戦できる、それはすごく特別な時間になると思います。イチローが昨年、25人のベンチメンバーから外れてからずっと、今年の開幕までに復帰するという目標を持って、今まで通りにトレーニングしてきたことは、まったく驚くことではありません。

 設定したゴールに向かい続け、1年間を戦い抜くために作ったあの体を見ると、45歳であるという認識を変えなければいけないと思います」

 今年の9月29日、マリナーズのホームでのレギュラーシーズン最終戦は、またしてもアスレチックス戦が予定されている。

 イチローが異例の挑戦をしたメジャー19年目のシーズンの終わりを、反対側のベンチからメルビンが見つめることになるかもしれない。

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