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4階席まで響く憲剛の「受けるな!」
川崎がACLで取り戻した勝ち切り方。 

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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posted2019/03/14 17:00

4階席まで響く憲剛の「受けるな!」川崎がACLで取り戻した勝ち切り方。<Number Web> photograph by Getty Images

途中出場の齋藤が殊勲の決勝ゴール。難ゲームを攻略し、リーグとACLの2冠へ向けて川崎は突き進む。

模様替えして臨んだシドニー戦。

 チームにとっては、2月16日のゼロックススーパー杯以来となる、約1カ月ぶりの勝利だ。これで、ようやく一安心といったところではある。

 もっとも試合内容に目を向ければ、手放しで喜べるようなゲームだったとは言い難い。

 リーグ戦から中2日で挑んだACLの第2戦。過密日程が続く中で、鬼木達監督はリーグ戦からの大幅な入れ替えは行わず、先発8人を継続した。先発リストに名を連ねた残りの3人も、リーグ戦で途中出場した中村、小林悠、長谷川竜也である。

 ピッチにいる顔ぶれは普段通りだが、トップ下が主戦場である中村がボランチ、守田英正が右サイドバック、横浜F・マリノス戦に左サイドハーフで先発した登里享平が左サイドバックに配置されるなど、配置とグループの組み合わせは、やや模様替えをしている。

自らの首を絞めた立ち上がり。

 そして、そんな微妙な違いがボタンの掛け違いを起こすかのように、前半は攻撃面で噛み合わなかった。ボールを保持しても意思疎通を欠いたパスミスが目立ち、オーソドックスな4-4-2で守るシドニーFCの守備ブロックを攻略できない。

 長谷川の精力的なドリブル突破や、レアンドロ・ダミアンのパワフルな突進で相手ゴールに迫る場面はあったが、流れるようなパスワークからの流動的な崩しは鳴りを潜める。逆にボールポゼッションを武器とする相手にボールを握られる時間帯も続いた。

 前半に関して、自分たちに問題があったと中村は指摘する。

「アオ(田中碧)とボランチをやるのも初めてだったし、(レアンドロ・ダミアンと小林悠の)2トップも初めて。あとは守田が右だったりして、最初からうまく行くとは思わなかったが、前半は自分たちで首を絞めてしまったところはある。(ブロックの)間に顔を出すという当たり前のことを、なかなかできていなかった」

【次ページ】 鬼木監督がすぐに施した治療。

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