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西武のドラフト3位は活躍する?
山野辺翔は浅村、秋山らに続くか。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2019/03/07 11:00
守備練習で辻監督から手ほどきを受けるルーキー・山野辺。南郷キャンプで猛アピールした。
転機となったマンツーマン指導。
大学まで全国大会と縁がなかった山野辺が、一躍注目を浴びたのが社会人2年目だった。
1年目から出場機会を得るものの、活躍までは至らずにいた社会人2年目。山野辺に対し、三菱自動車岡崎は、山野辺の長所を伸ばそうと守備、走塁の練習に力を入れ始める。
特にマンツーマンでの守備練習の時間は大幅に増えたと山野辺は振り返る。結果、山野辺の評価は急上昇し、「社会人ナンバーワン内野手」と呼ばれるまでに成長した。
しかし、本人は至って冷静だ。
「近くに源田さんというお手本がいるので、まずは源田さんを見習いたいです。バウンドの合わせ方がすごくうまいし、ハンドリングが柔らかい。入団が決まったあとは、常に源田さんのプレーを動画サイトで見ていました」
課題は右足の使い方と捕球の体勢。
春季キャンプでは、その源田や辻監督から直接指導を受けた。源田にはベルトを地面に向かって下に引っ張られ「もっと腰を落とすよう」指導されたと語る。
「最初のノックのときに、監督から言われたことを意識して練習を続けてきました。
自分、無駄な足使いが多くて、まずはそれをなくすように、と。あとは捕球に入るときの体勢です。源田さんは守備のときに、足をうまく使っています。ボールとの距離をとっさに判断して、前に出たり、後ろに引いたりするのをスムーズにされている。ボールに衝突しない。嫌なバウンドで捕球体勢に入らないんです。
でも、自分はまだそれができていない。捕りたいボールの位置に右足を持っていって、構える。いい体勢で捕球に入るための、右足の使い方を繰り返し、練習しているところです」