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太田雄貴が開くフェンシング界。
外の人材、企業と組んで前へ進む。 

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太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

PROFILE

photograph byJapan Fencing Federation/Shugo Takemi

posted2019/03/03 08:00

太田雄貴が開くフェンシング界。外の人材、企業と組んで前へ進む。<Number Web> photograph by Japan Fencing Federation/Shugo Takemi

高円宮杯では、団体戦を戦ったフルーレの選手達と観客が、揃って記念撮影する場面も。

スタートした「レジャー化」の試み。

 この1月には、もう一つ新しい取り組みが始まっています。日本フェンシング協会は、スポーツ庁のオープンイノベーションを促進する事業「平成30年度スポーツ産業の成長促進事業『スポーツビジネスイノベーション推進事業』」を受託。「フェンシング競技のレジャー化」を推進することを発表しました。

 レジャー体験・予約サイト「asoview!」を展開するアソビュー株式会社を協業先として、気軽に楽しめるフェンシング体験を開発することで、フェンシングへのタッチポイントを増やしていくことが狙いです。

 現在は、東京の両国と調布、ふたつのフェンシング教室・クラブと連携し、「asoview!」のサイトから、その2カ所でのフェンシング体験を簡単に申し込めるようになっています。(https://www.asoview.com/leisure/act1507/)

 ここから、どんどんと体験できる場所を増やしていく予定です。

フェンシングの知見をさらに広げる。

 当たり前のことをきちんとやるということは、この連載でもたびたびお伝えしてきた、日本フェンシング協会の改革の姿勢です。競技人口を創出したい、観客を創出したいと思っても、今まではあるべき接点さえなかったんです。

 水泳教室や、最近まちなかで数多く見かけるようになったボルダリングジムなどは、プラットフォームを使わなくてもそこにたどり着くことが出来ますが、フェンシングはそうはいきません。教室やクラブがあるという認知さえ少ないわけですから。

 しかし、「asoview!」というプラットフォームを用いれば、フェンシングに関心を持った方に、身近なところでタッチポイントを提供することができるのです。

 もちろん、この取組みは始まったばかり。取り組んでいく中で出てきた課題をつぶしながら、少しでも認知を広げ、体験数を増やしていきたい。

 そしていずれは、この体験モデルを他のスポーツ競技に横展開し、活用していただけるようになれば、と思っています。

 スポーツ界の外からの人材採用、高円宮杯での運営面でのチャレンジ、そしてプラットフォームを活用した体験機会の提供――今年に入ってからの取組みはいずれも、自分たちの力だけで成し遂げられたものではありません。

 フェンシングの経験の有無を問わず、さまざまな人たちが、それぞれが持つスキルを最大限発揮することで、成し遂げられるものです。すべては「フェンシングを、もっと前へ!」という思いのもと、つながっているのです。

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