月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
長野広島移籍をスクープした東スポ。
次の注目は“夜王・長野”と“赤長野”。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byKyodo News
posted2019/02/28 07:00
DeNAとのオープン戦開幕戦には5番・DHでスタメン出場した長野久義。昼も夜も絶好調である。
夜の街での長野を徹底追跡。
そして2月のキャンプイン。東スポ2月1日発行の一面は
『長野「新夜王」伝説』
サブタイトルは「宮崎・日南の街を沸かせた“男気”」。
《注目の“主役”は、新天地でのキャンプを前に精神集中しているのか、31日は自室にこもって報道陣の前には姿を見せなかった。しかし、そこは銀座、六本木、西麻布で鳴らした“夜王”だ。実は日南滞在たった2日の間に、早くもデカい足跡を残していたことが本紙の取材で判明した。》
東スポは宮崎まで何を取材しに行っているのかと思うが、広島ナインの長野歓迎会について詳細なレポが続く。クライマックスは二次会のスナックの支払いについて。
《すると、今度こそはと長野が大盤振る舞い。新たな“庭”へのあいさつ代わりでもあったのだろう。「めったに出ないシャンパンが空いて……」(スナックのママ)。会計はウン万円だったが、長野はその“10倍”にあたる数十万円の札束を置き、風のように去っていったという。》
《噂にたがわぬ長野の“夜王”ぶりに、古株のカープ関係者も「聞いてはいたけれど、さすがだねえ」と驚きを隠せなかったという。》
東スポのこのレポートぶり。「夜の長野」に着眼点を置いている。
長野ほどスマートに飲める人はいない?
そういえば広島移籍をスクープしたその日、
《港区のあるラウンジスタッフは「野球選手ではなくても長野さんほどスマートに飲める人はいません。あんなイイ男を流川(広島一の繁華街)に獲られてしまうのは……。巨人さんは“東京の損失”だってことを分かっているの?」と詰め寄ってきたほどだった。》(1月8日付)
と東スポは報じていた。最初から独自の視点で「長野移籍」の衝撃の大きさを書いていたのだ。夕刊スポーツ紙ここにあり。