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<特別メッセージ>宮本恒靖「犠牲心のもとに団結を」 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2018/06/11 06:00

<特別メッセージ>宮本恒靖「犠牲心のもとに団結を」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto
'02年日韓大会、'06年ドイツ大会と2度のW杯に出場し、日本代表のキャプテンの重責も担った宮本恒靖。
本大会2カ月前に監督が交代し危機的状況に置かれる日本代表がロシアで勝つために必要なことは何なのか。
数々の修羅場をくぐり抜けたレジェンドがエールを送った。

「ポジティブな状況にしなければならない」

 2度ワールドカップに出場し、日本代表のキャプテンを担ってきた宮本恒靖だからこそ、その言葉は説得力を持つ。

 現在、ガンバ大阪トップチームのコーチ、U-23監督を務め、多忙な日々を送る彼に代表OBとしての見解を尋ねた。本大会2カ月前に監督が交代した日本代表が置かれる危機的状況について、どう思うかを。強い口調と強い視線。冒頭の一言で、十分だった。


 指をくわえて待っているだけでは「ポジティブな状況」は生まれていかない。

 あのときもそうだった。

 2002年6月、日韓大会。初戦ベルギー戦はリードを守れずに2-2と引き分けた。ラインをコントロールしきれなかったところを突かれた。森岡隆三の負傷交代によって宮本がピッチに立って4分後のこと。勝ち点2を逃がした感覚が残った。

 合宿地で行われた風呂場ミーティングは有名なエピソードとして知られている。誰かが呼び掛けたわけではない。自然発生的に選手たちが集まり、ライン操作の見直しを図ろうとした。

 このままではいけないという思いが、メンバーそれぞれにあった。本大会前の親善試合ノルウェー戦も同じようにやられていた。君たちの弱点は分析済みなのだよ、とベルギーが教えてくれていた。

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