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<孤独な“浪人期間”を経て>
川島永嗣「新たな発見のために僕はここへ来た」 

photograph byTomoki Momozono

posted2016/02/16 06:00

<孤独な“浪人期間”を経て>川島永嗣「新たな発見のために僕はここへ来た」<Number Web> photograph by Tomoki Momozono
所属先が決まらぬまま、シーズンの半分が終わった。苦悩と葛藤の末に辿り着いた新天地はスコットランド。日本が誇る守護神は、何を求めて欧州で戦い続けるのか。

 川島永嗣の2016年はイギリス北東部、スコットランド第4の都市で明けた。元日、ダンディー・ユナイテッドの練習に初めて合流し、翌2日にスコティッシュ・プレミアリーグ第22節、ダンディーとのダービーマッチで先発デビューした。結果は1-2の逆転負け。ファインセーブもあったが、前半41分に相手フリーキックをクリーンにパンチングしきれず、失点につながった。

「ゴール前の攻防は肉弾戦のようだった。ベルギーに行った時も激しいと感じたけど、ボックス内はベルギー以上ですね」

 敵味方に挟まれ、十分な体勢でジャンプさせてもらえなかった。ジャッジの基準も含め、スコットランドサッカーの洗礼を浴びた格好である。わずか1日のみ合流した全体練習では、例外的にセットプレーの確認はなく、ぶっつけ本番だったことも不運だった。川島はデビュー戦の印象を「期待していた通りだった」と締めくくった。結果にシビアなGKは、当然、悔しさをあらわにしたが、どこか楽しそうだった。

 昨年6月16日の2018年ロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦以来となる公式戦。ゲームを戦う喜び、新天地での希望を感じていた。日本代表の守護神は昨季限りでスタンダール・リエージュを退団し、挑戦すべき場所を求めたが、契約に至るまで半年を要した。昨年11月、ダンディー・Uと合意したものの、労働許可証の発行を待つ間、チーム練習参加は許されず、GKコーチのスチュワート・ガーデンと個別練習に励んだ。所属チームがない状況で、彼は何を考えていたのだろうか。川島にとって欧州でプレーする意味とは。

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We got it!アジア王者、リオ五輪へ。

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川島永嗣
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