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<つばめ改革の“絆”>
真中満「しつこく、粘り強く、諦めない」 

text by

赤坂英一

赤坂英一Eiichi Akasaka

PROFILE

photograph byHideki Sugiyama

posted2015/10/14 06:00

<つばめ改革の“絆”>真中満「しつこく、粘り強く、諦めない」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama
昨季まで2年連続で最下位に沈んでいたヤクルトだったが、新監督は優勝を争える実力があると信じていた。現在の主力が二軍で奮闘する姿を見続けていたからだ。その絆を力に変えて、14年ぶりの日本一を目指す――。

「平常心で普段通りの野球をやろう。われわれはもともと、最下位からスタートしたチャレンジャーなんだ。ジャイアンツに胸を借りるつもりでぶつかっていこう!」

 優勝争いも大詰めを迎えた9月下旬の天王山、首位ヤクルトを追う2位巨人との直接対決2連戦を前に、監督の真中満は選手に言い聞かせた。2001年の優勝と日本一から14年、ビールかけの経験者はひとりもおらず、当時二軍にいた4番の畠山和洋が「優勝マジックが点くという感覚がわからない」と言えば、'02年の新人だったエースの石川雅規も「これからはぼくたちにとって未知の領域」と話している。そうした中、真中が改めて強調した「普段通りの野球」とはいったい、どのような野球なのか。


「しつこく、粘り強く、最後まで諦めない野球です。選手たちにはキャンプからずっと言ってきました。最下位に終わった去年は、ミスからゲームを壊してしまうことが多かった。守りで言えば、ゲッツー崩れで1点取られたあとにズルズルと失点を重ねたり。攻撃でも、ツーアウトから攻めきれなくてチャンスをフイにしたりね。

 去年までのウチは、そういう記録に表れないミスや拙攻でかなりの星を落とした。それを減らすだけで順位を上げられるし、優勝争いにも加わっていけるんだ、と」

 そんな地味ながらも執拗に攻める野球の象徴が、2番に据えた川端慎吾である。

「2番に川端を置けば、誰よりおれが迷わないで済む。走者がいたら送るか打たせるかじゃなく、打たせるしかないでしょう、去年3割打ってる川端が2番だったら」

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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