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かつての自分じゃなくても。浅尾拓也は今日も腕を振る。~「チームのため」から「自分のため」への変化~
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byKYODO
posted2018/09/16 15:00
8月16日に今季初の一軍登板を果たし、歓声を浴びた。球界では過去の登板過多の是非を巡って論争も起こった。
二軍では27試合も投げていた。27イニングスを投げて奪った三振は18個、失ったのは8点、防御率は2.67だ。彼よりも年上の岩瀬仁紀、山井大介、松坂大輔が当たり前のように一軍で投げている。同い年の吉見一起も一軍で結果を残していた。しかし、浅尾拓也にはなかなか声が掛からなかった。それが悔しかったという浅尾は、一軍に合流した8月半ば、こうコメントしている。
「やっと一軍で勝負できるな、と……でも中継ぎでも(順番は)一番、最後だと思います。言われたところでしっかり投げて、自分のために結果を出したいという気持ちでいます」