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まだまだ復調途上の錦織圭。それでも確かな、ある変化。~ヒリヒリした勝負こそ楽しい、という感覚が戻ってきた~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byGetty Images
posted2018/03/06 09:00
チャレンジャー2大会に続いてATP250に出場した錦織。アカプルコのATP500を経てマスターズへ向かう予定だ。
錦織圭が右手首の負傷から復帰して初めて挑んだツアー大会、ニューヨークオープンはベスト4の結果に終わった。準決勝で昨年の全米準優勝のケビン・アンダーソンに惜敗、錦織は「悔いの残るポイントもあった」と最終セットのタイブレークを悔やんだ。ただ、序盤のサーブの不調を修正して奪い返した第2セット、緊迫した展開を持ちこたえた第3セットは復調近しを感じさせた。
大きな変化はその表情だ。下を向く場面が減った。昨年の春頃の、どんよりした自信のなさそうな表情は見られず、少年のような目の輝きでボールを追った。ベンチで深呼吸し、集中しようと努める初々しい姿もあった。