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「打高投低」の傾向が顕著に。
複数投手の起用法の大切さ。
~実は甲子園には140km超えが51人いたのだが~ 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKYODO

posted2017/09/18 17:00

「打高投低」の傾向が顕著に。複数投手の起用法の大切さ。~実は甲子園には140km超えが51人いたのだが~<Number Web> photograph by KYODO

初戦から全6試合2桁安打の猛攻で勝ち上がった花咲徳栄。広陵に14-4で勝利し、悲願の初優勝を成し遂げた。

 今夏の甲子園大会はホームランが68本乱れ飛ぶ空前の“打高投低”となった。投手のことは忘れられがちだが、ストレートの「140km/h超え」は51人もいた。そして出場49校中、33校に在籍する投手がそのハードルを超えた。これはもちろん今までに見られなかった現象である。

 複数の140km/hを擁するのは中京大中京の4人を筆頭に14校。年々パワーアップする打者に1人エースでは対抗できないということである。花咲徳栄は中盤、終盤まで綱脇彗がスライダー主体に打者を左右に揺さぶり、終盤を清水達也が150km/hのストレートと鋭く落ちるフォークボール主体で、どちらかといえば縦の変化で打者を翻弄した。

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