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もっと速く、カッコよく。'17年にF1がリニューアル。~ホンダにとっては捲土重来の大チャンス!~
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byGetty Images
posted2016/06/10 08:00
会見の席で談笑するマクラーレン・ホンダのアロンソ(左)と、メルセデスのハミルトン。
シーズン序盤戦が進む今、近未来F1マシンの「リニューアル・プラン」が決定された。より速く、よりカッコよく、迫力あるGPレースをめざすという。FIAは'17年からシャシー、PU、タイヤなど、車両技術規定を抜本的に見直す案をようやくまとめ上げた。来季開幕までの準備期間が短いと、中小チームが反対意思を表明していたものの、押し切られたかっこうだ。
大改革に踏みきった理由(1)より速いF1でなければ最高峰レースと言えない。WECのトップマシンやGP2、スーパーフォーミュラのパフォーマンスが向上し、最高速でもコーナー速度でも、F1が飛び抜けた存在ではなくなった。(2)'98年に車体幅が20cm小さく180cmとなり、もはやスーパーカーどころか小型スポーツカーなみだ。幅2m、全長5mの“ビッグマシン”がサイドバイサイドを演じていた頃の迫力はない。(3)レースを盛り上げるオーバーテイクを増やす。空力性能をさらに高めてダウンフォースを増やしタイヤもワイド化して、マシンのトータル・グリップを引き上げる。ラップタイムの短縮とともにバトルを増やし、スポーツ性をアピールしようという狙いがこの「リニューアル・プラン」にある。