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108年ぶりの世界一を目指すカブスが求めたベテラン力。~若返りとベテラン補強の両刀作戦~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2016/02/22 06:00
マドン監督は'08、'11年にア・リーグ最優秀監督賞、'15年にもナ・リーグで同賞を受賞した。
古豪シカゴ・カブスが、昨シーズン22勝を挙げ、サイ・ヤング賞を獲得したジェイク・アリエッタとの年俸調停を避け、1年契約を結んだ。先発の柱との契約締結で、今年の陣容はほぼ決定。今オフは的確な補強を進め、早くも世界一の有力候補に挙げられるなど、1908年以来、108年ぶりのチャンピオンリングを狙える戦力が整った。
昨年、「最大の補強」と言われたジョー・マドン監督を招聘したことで、チームの体質が一変した。知将マドン監督は、ルーキーのブライアント、ラッセル、シュワーバーらを積極的に起用し、若返り策を推進。「再建には3年必要」との前評判をよそに、夏場以降、勢いに乗り、ワイルドカードで2008年以来となるプレーオフに進出した。リーグチャンピオンシップではメッツに屈したものの、公式戦97勝の実績は、若いチームが順調に成長した証しだった。