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ネビル新監督が挑戦する“言語”という高き壁。~英語ネイティブゆえの多言語の壁~
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byGetty Images
posted2016/01/12 06:00
イングランド代表コーチから昨年12月にバレンシア監督に就任。チームの立て直しを図る。
ガリー・ネビルのバレンシア監督就任であらためて注目されているのが、監督にとっての言語の重要性だ。
現地の言葉が話せずとも、活躍すれば特に問題はない選手とは違い、監督にとって選手やコーチ、メディアや地元ファンとのコミュニケーションは必須になる。
「できるだけ早くスペイン語を覚えるために集中レッスンを受けている」と意気込むネビル。自宅では、スペイン語を解する弟でアシスタントコーチのフィルに勉強を手伝ってもらっているそうだ。
英国人監督には、世界言語である英語をネイティブに操れるという強力なアドバンテージがある。苦労して英語を覚える指導者は世界中にいるが、英国人にはその必要がない。しかし英語の有用性が他言語習得の足かせとなっているのも事実だ。どの業界においても、英国人や米国人の現地語習得スピードは極めて遅く、サッカーにおいてもそれは同じだ。