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素敵すぎるスポーツ誌。~21世紀に雑誌メディアという紙束をつくると?~ 

text by

幅允孝

幅允孝Yoshitaka Haba

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photograph byWataru Sato

posted2016/05/25 08:00

素敵すぎるスポーツ誌。~21世紀に雑誌メディアという紙束をつくると?~<Number Web> photograph by Wataru Sato

『VICTORY JOURNAL』Doubleday & Cartwright 2120円+税

 最近みかけた格好よい雑誌は? と聞かれたら僕は迷うことなくこう答える。『VICTORY』しかない、と。

 ナイキの広告やミルウォーキー・バックスのアートディレクションを手掛けるアメリカのデザイン・エージェンシーDoubleday & Cartwright。彼らが年に4回ほど発行しているスポーツ誌が『VICTORY JOURNAL』である。スポーツとカルチャーを専門にするクリエイティブチームが、21世紀に雑誌メディアという紙束をつくるとどうなるのか? まずは手に取りページを開いてみよう。

 432mm×279mmの大きな判型も圧巻だが、何よりもそこに使われる写真とエディトリアルデザインが秀逸だ。クリエイティブ・ディレクターのAaron Amaroは、モニター上ではなく紙の上に刷られた写真とタイポグラフィ、そして余白の組み合わせが未だに人の心を揺さぶることを知っている。広がる見開きページの迫力と爽快感が読者に降ってくる。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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