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VARと審判の権威。
~最終的に生身の人間が判断する、
という部分は守られるべきなのでは~
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2018/07/08 15:00
6月22日のコスタリカ戦でネイマールが倒れ込んだ問題のシーン。
ビデオ判定の普及はパラドックスをもたらす。
ロシア・ワールドカップからビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されて、判定が覆されるケースが続出している。
象徴的な例はグループリーグE組のブラジル対コスタリカ戦でのブラジルFWネイマールの“シミュレーション”だった。後半33分、ペナルティーエリア内でボールを受けたネイマールが相手DFをかわしきれずにのけぞるように倒れ込み、PKの判定をもらった。
これまでならば確実にブラジルはPKを得ていたはずだが、VARはネイマールの演技を映し出していた。ビデオ検証の結果、PKはとりけされ、それに不服を示したネイマールは逆に主審からイエローカードを出される結果となった。