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北川航也「まだ代表のレベルには」
清水で再び狙う代表と、欧州移籍。
text by
望月文夫Fumio Mochizuki
photograph byTakuya Sugiyama
posted2019/02/15 11:00
北川航也のアジアカップは厳しいものだった。しかし彼が代表に呼ばれるに値するFWであることも確かだ。
長友からもらったミスにまつわる助言。
エスパルスでの背番号23は、かつて偉大な先輩である岡崎慎司が付けていた。プレースタイルこそ違うが、「目指すところは、チームで活躍して日本代表入りし、そこから海外に行ってW杯でも活躍した岡崎さんの道筋。エスパルスからスタートして世界で活躍することは可能だと思うし、達成できるかはすべて自分次第だと思う」と、強い覚悟で先輩の後を追いかける。
そのためにも代表入りを継続し、またとない南米選手権出場のチャンスを逃すわけにはいかない。そして先のアジア杯のちょっぴり苦い経験も、今後へと生かしていかなければいけない。そのアジア杯期間中には、代表の先輩であるDF長友佑都から、貴重なアドバイスを受けた。
「たとえミスをしてもやり続けることが大事。失敗しないでここまで来ている選手などいないから。それを乗り越えて大きくなっていかないと」
そして代表から戻ったエースに、チームメートの視線も熱い。昨年チーム内最多得点を争いともに2ケタ弾の大台に乗せた金子は、「仕掛けて1人でシュートやクロスに持っていく頼もしさもあるし、自分も代表入りを狙っているので今年も争って得点を積み上げたい」とチーム内ライバルの成長を期待した。
そして迎えたプロ5年目となる今季へ、「去年の結果を超え、ステップアップしていくこと。(昨シーズンの)13得点は超えないといけない」と力強く宣言した北川。日本代表に定着、そして世界の舞台に向けた新たな挑戦が始まる。