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バティの11戦連続ゴールに並んだ、
あるベテランFWの愛しい洒落っ気。

posted2019/02/06 10:30

 
バティの11戦連続ゴールに並んだ、あるベテランFWの愛しい洒落っ気。<Number Web> photograph by Getty Images

クアリアレッラは2007年にイタリア代表に初招集されると、EURO2008、南アフリカW杯のメンバーに選ばれた。

text by

弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

PROFILE

photograph by

Getty Images

 サンプドリアのベテランFW、クアリアレッラはゴールの職人だ。

 若い頃から美技やアクロバティックなシュートにこだわる。難易度の高いゴールを易々と決めるが、彼にゴール量産は望めない。そう思われてきた。

 そのクアリアレッラが、先月26日の21節ウディネーゼ戦で「セリエA11試合連続得点」という大記録を成し遂げた。

 1994-1995年シーズンにバティストゥータ(当時フィオレンティーナ)が達成して以来、多くの名FWたちが挑み、跳ね返され続けてきた記録に並んだのだ。

「(ウディネーゼ戦で)ファンといっしょに試合を楽しもう、俺はそれだけを考えていた。あのバティに俺の名前が並ぶだけで身震いするほど光栄なことだよ」

 2月を迎えたセリエAで誰よりゴールを上げていたのは、得点王レースの本命C・ロナウド(ユベントス)でも伏兵ピアテク(ミラン)でもなかった。36歳の熟練ストライカー、クアリアレッラだった。

もしゴールに芸術点があったら。

 クアリアレッラの高い身体能力と類まれなサッカーセンスから繰り出されるゴールは、いつでもスペクタクル性満点だ。

 今季は、3-0で快勝した3節ナポリ戦で決めたヒールショットがとりわけ印象に残る。

「俺のキャリアで最も美しいゴールの1つ」と試合後、自画自賛したほど見事な一撃だった。

 派手なボレーシュートや奇想天外なアクロバティック・プレーになればなるほど、クアリアレッラの技は冴え渡る。別のスポーツをやっていたとしても、きっと大成したにちがいない。

 もし、サッカーのゴールにフィギュアスケートのような芸術点があったら、相当な数のメダルを稼げただろう。

【次ページ】 若い頃からモテモテだった。

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