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バティの11戦連続ゴールに並んだ、
あるベテランFWの愛しい洒落っ気。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2019/02/06 10:30

バティの11戦連続ゴールに並んだ、あるベテランFWの愛しい洒落っ気。<Number Web> photograph by Getty Images

クアリアレッラは2007年にイタリア代表に初招集されると、EURO2008、南アフリカW杯のメンバーに選ばれた。

4年ぶりのイタリア代表招集。

 クアリアレッラには4年ぶりの吉報も届いた。

 ウディネーゼ戦を視察に訪れたイタリア代表監督マンチーニが、3月からのEURO2020予選に向けた短期合宿にクアリアレッラを招集することを決めたのだ。

 招集はアズーリがコンテ体制だった2015年秋以来だが、実際のプレーとなると2010年の11月のルーマニア戦にまで遡る。

 連続得点の新記録がかかった22節ナポリ戦に、サンプドリアは0-3の完敗を喫した。主将の連続ゴール記録も止まり、得点ランキングもC・ロナウドに追いぬかれた。

 だが、クアリアレッラにとって初めてのセリエAシーズン20ゴールの夢が潰えたわけではない。

 11戦連続ゴールの大記録を達成した日の夜、クアリアレッラは思いがけないところから賛辞を受けとった。同じ町の仇敵ジェノアからだった。

「我々ジェノアは貴方のようなストライカーをライバルに持てることを誇りに思う。おめでとう、ファビオ・クアリアレッラ」

 ゴールの職人にとって、何と誇らしい勲章だろう。

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#ファビオ・クアリアレッラ
#サンプドリア

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