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13歳で全米制覇のアリサ・リュウ。
フィギュア界に新たなスター誕生か。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byGregory Shamus/Getty Images

posted2019/02/02 08:00

13歳で全米制覇のアリサ・リュウ。フィギュア界に新たなスター誕生か。<Number Web> photograph by Gregory Shamus/Getty Images

13歳にして全米制覇したアリサ・リュウ。3アクセルもマスターしており、末恐ろしい才能と言える。

このまま3アクセルをキープできるか?

 現在13歳、身長140センチのリュウがこれからどのように成長していくのか、今から予想するのは無理だろう。だが中国出身の父の血をひくだけに、一般の西洋人ほど短期間で体型が激変ということはないかもしれない。また15~16歳くらいの年齢というのは、ジュニアのジャンプ力に加えてシニアの表現力も身につけつつある、女子スケーターにとって1つのピークである。

 彼女が3アクセルをこのまま保っていくことができたなら、大きな武器になることは、間違いない。現在、試合で3アクセルを跳ぶトップ女子は、日本の紀平梨花とロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワの2人である。この3アクセルの戦いに、リュウもいずれ加わることになるのだろうか。

プレッシャーをどう克服していくか?

 もう1つの試練は、彼女がこれからどこまで世間の注目とプレッシャーに耐えていくことができるかどうかだ。

 その才能と美貌、そして「Gold」という苗字を持つことで大きな注目を浴びていた元全米チャンピオンのグレイシー・ゴールドは、鬱病と摂食障害に苦しみ、今シーズンのロステレコム杯で復帰を試みたがSP後に棄権。現在も闘病中であることをソーシャルメディアで告白した。

 平昌オリンピックの金メダル候補と期待され、アメリカ国内で多くの企業スポンサーもついたネイサン・チェンも、本番ではミスが出て表彰台に届かなかった。それでも見事に復帰して、現在は学業とスケートの両方をこなしている。

 社会から注目されるプレッシャーを、各個人がどのように受け止めて乗り切るのか。こればかりは本人の精神力と周りの環境にかかってくるので、ケースバイケースだ。

【次ページ】 来季のジュニアGPシリーズに注目!

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