フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
13歳で全米制覇のアリサ・リュウ。
フィギュア界に新たなスター誕生か。
posted2019/02/02 08:00
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Gregory Shamus/Getty Images
1月27日に終了した全米選手権で、新女王が誕生した。
カリフォルニア生まれの13歳、アリサ・リュウである。14歳で全米選手権タイトルを手にしたタラ・リピンスキーの記録を破り、史上最年少の全米チャンピオンになった。
NBCのコメンテーターを務めていたリピンスキーは、試合終了後リュウに直接会って、「記録は破られるためにあるもの。あなたの成し遂げたことを、とても誇りに思います」と祝福したという。
リュウが国際的に初めて注目されたのは、昨年の8月のこと。
今シーズンからチャレンジャーシリーズの1大会となった、アジアフィギュア杯のノービス部門で、フリーで3アクセルを成功させて本田紗来に10ポイントあまりの点差をつけて優勝した時である。この時、ISUが承認した3アクセルを跳んだ女子の中で、最年少の記録を作った。
3度の3アクセルに成功!!
デトロイトで開催された2019年の全米選手権でも、SPとフリーで合計3度の3アクセルを成功させた。
米国の女子として3アクセルを成功させたのは、トーニャ・ハーディング、キミー・マイズナー(全米選手権のみでISUの記録には残されない)、長洲未来に次いで、史上4人目となる。
「得点が出たときは、まだ1人スケーターが残っているので(順位は)わからないと思った。でも自己ベストスコアを更新してフリーをミスなく滑り切ることができて、本当に嬉しいです」と語ったリュウ。
結局217.51のスコアで、昨年のチャンピオン、ブレイディ・テネルをおよそ4ポイント差で振り切って初優勝を遂げた。