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あのエリック・マッカーサーの娘!
バスケ日本代表のマヤが日米で成長中。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byYoko Miyaji

posted2019/01/24 07:30

あのエリック・マッカーサーの娘!バスケ日本代表のマヤが日米で成長中。<Number Web> photograph by Yoko Miyaji

日本鋼管やアイシンシーホースなどで大活躍した父エリックを越える活躍を期待したい!

国の代表として戦うことの意味。

 家族から離れて海外に行ったことも、アジア、オセアニアの同年代のトッププレーヤーとの対戦も、日本代表のチームメイトたちとの交流も、すべてが新鮮だった。

 チームに合流してから大会までの期間が短かったため、日本独特のスピードやプレースタイルの違いに慣れるのに苦労したが、それを差し引いても、後から夢に出てくるぐらい楽しい日々だったという。

「高校じゃなくて、国の代表。相手も国の代表と戦ってチャンピオンシップを目指すのは、今までになかった経験だったから、むっちゃ楽しかった」

 U16アジア選手権の決勝では、オーストラリアに1点差で敗れるという悔しい思いをした。それでもU17ワールドカップの出場権を勝ち取ったことで次につながった。

 2018年7月にベラルーシで開催されたU17ワールドカップの代表にも選出され、フランスやスペインなど、ヨーロッパの強豪国とも対戦することができた。準々決勝でハンガリーに敗れ、順位決定戦で7位に終わった。世界の強さを感じながら、そんな強豪を相手に戦う楽しさを満喫した。

2メートル級の選手にも慣れている。

 10月にはU18アジア選手権にも出場した。

「U16とはだいぶ違った。年齢が高くなると相手も強くなる。中国、オーストラリア、韓国、ニュージーランドもレベルアップしていた。もちろん日本もレベルアップしていたから、そういう戦いができたのがけっこうおもしろかったと思います」

 ガード主体の日本代表で、インサイドプレイヤーの自分が特にオフェンス面でどうやってチームに貢献できるかをみつけるのは簡単ではなかったが、一方で、ディフェンスでは、ふだん日本国内でプレーしている選手では経験がない、サイズのある選手とのマッチアップに慣れているという長所がある。そこに自分の役割を見出すことができた。

「日本国内だと2メートルあるような選手はいないし、いてもごつくない。私はアメリカではそういう選手相手にずっとやってきているから慣れていて、チームを助けられる」 またも決勝で敗れ、準優勝に終わったことは悔しかったが、国際大会の魅力にさらに取りつかれていった。

【次ページ】 アイビーリーグのプリンストン大へ進学。

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