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あのエリック・マッカーサーの娘!
バスケ日本代表のマヤが日米で成長中。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byYoko Miyaji

posted2019/01/24 07:30

あのエリック・マッカーサーの娘!バスケ日本代表のマヤが日米で成長中。<Number Web> photograph by Yoko Miyaji

日本鋼管やアイシンシーホースなどで大活躍した父エリックを越える活躍を期待したい!

自信になった……転機の'17年夏。

 最近、彼女のバスケットボール人生において大きな出来事がいくつか続いた。

 2017年夏、アメリカU16代表のトライアウトに申し込んだ。書類審査を通過し、米バスケットボール協会があるコロラドスプリングスで行われたトライアウトに参加。マヤのような一般応募の選手のほかに、協会から招待された選手も35人いて、トライアウトが始まった時点で133選手が一堂に会した。

「コロラドスプリングスは標高が6000フィート(約1800m)で、息するのが難しい。だからみんな同じレベルで始まった。スキルがあっても息ができないとプレーできないから。本当に頑張れるかどうか。同じ年代のいろんなプレースタイルの人を見られて、いろんなことを考えました」とマヤは振り返る。

 トライアウトが進むにつれ、何度かカットされていき、133人が80人になり、64人になり、37人にまで絞られた。

 その中にマヤはまだ残っていた。

 しかし、その次の18人の中には名前がなかった。それでも、やれることをやり切ったという充実感を感じたという。

「もちろんダウンだった(落ち込んだ)けれど、そういう経験ができたことが嬉しかった。でも、むっちゃ入りたかった」と、笑顔で、それでも負けず嫌いの一面ものぞかせた。選ばれなかったけれど、一般応募からそこまで残れたことは自信になった。

日本代表のHCが父の友人だった。

 ひとつのドアが閉じたら別のドアが開いた。

 新たに開いたのが日本代表へのドアだった。

 日本代表のヘッドコーチ、トム・ホーバスは父とは昔からの友人で、今、住んでいる街も近く、家族ぐるみのつきあいがあった。日米両国籍を持つエリックの娘、マヤがバスケットボールをやっていると聞いたホーバスは、以前から興味を示していたのだった。アメリカ代表のトライアウトに落ちて少したった頃に、ホーバスが試合を見に来て、マヤはその直後の日本U16代表に招集された。

 初めての国際大会は刺激的だった。「めっちゃ楽しかった」と、その話をしながら、顔を輝かせた。

【次ページ】 国の代表として戦うことの意味。

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