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「スケートが好きと言えるように」
引退、復帰を経た高橋大輔の変化。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2019/01/21 10:30
昨年12月の全日本選手権では総合2位。ジャンプにミスはあったものの得意のステップでレベル4を獲得した。
「好き」の喜びとともに歩く。
ソチ五輪を終えて、2014年の秋に競技から退くことになったのは、限界まで戦い抜いたからこそだ。当時も今も、そう思う。
ただ、高橋本人の引退に対する捉え方は違うところにあった。今回のインタビューではそれをはっきりと知ることにもなった。
同時に、全日本選手権を終えた高橋の言葉で、復帰までの時間に4年あまりを要した必然性があったこともあらためて知る機会になった。2014年から時間を要したが「スケートが好きなんだ」と口にすることができるようになった重みと喜びに、思いは至る。
今年3月の世界選手権代表は辞退したが、競技者としての歩みは止まらない。きっとこれからも、「好き」の喜びとともに高橋は歩んでいくだろう。
復帰表明後の足取りを見てきた今、そう感じずにはいられない。
現在発売中のNumber970号「ラブゲームで行こう」では、高橋大輔の独占インタビュー「ピークはまだ先にある」が掲載されています。筆者はNumberWebの連載でもお馴染みの松原孝臣氏。雑誌だけで見られる、笑顔溢れる大きなポートレート写真も満載です! 是非お買い求め下さい。