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補強ゼロでも好調維持のトッテナム。
リーグカップで久々の戴冠なるか。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2018/12/28 16:30
今季もスパーズの得点源であるハリー・ケイン。豪華攻撃陣で今季こそタイトルを掴みたい。
シティに次ぐ安定感だが。
近年、契約を更新したデル・アリ、ケイン、エリクセンも「監督がいるかぎり、トッテナムでプレーしたい」と、そろってポチェッティーノ監督への信頼を口にしている。固くて太い絆さえあれば、未知数の新戦力など必要ない。
5位→3位→2位→3位と、ポチェッティーノ監督着任後のトッテナムはトップ5を外していない。これはシティに次ぐ好成績だ。ユナイテッド、リバプール、チェルシー、アーセナルは近年の成績に波がある。
ただ、トッテナムはタイトルを獲っていない。シティとチェルシーはプレミアリーグの頂点に立った。ユナイテッドは一昨シーズンのヨーロッパリーグを制し、アーセナルもFAカップで2014-15シーズンと2016-17シーズンに優勝している。
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リバプールも2011-12シーズンのリーグカップ以降タイトルから遠ざかっているが、昨シーズンのチャンピオンズリーグではファイナリストだ。ポチェッティーノ体制下のトッテナムは、2014-15シーズンのリーグカップ準優勝が最高成績である。
10年もタイトル獲得がない。
やはりタイトルが必要だ。“無冠の帝王”と表現すれば聞こえはいいが、トッテナムにとって最後のタイトルは2007-08シーズンのリーグカップだ。すでに10年が経過している。現チームのなかにイングランド国内で栄光に浴した者はひとりもいない。
したがって、当面の目標をリーグカップに設定してもいいだろう。すでに準決勝進出を決め、チェルシーと対戦する。厳しい相手だが、第13節ではフィジカルで圧倒し3-1の快勝を収めている。
チェルシーはメンバーを固定したがために、疲労感が漂いはじめている。トッテナムにとって大きなアドバンテージだ。ポチェッティーノ体制に“箔”をつける絶好のチャンスがやって来た。