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4連覇&世界記録はあくまでステップ。
東京に向け、瀬戸大也の挑戦は続く。
text by
田坂友暁Tomoaki Tasaka
photograph byAFLO
posted2018/12/26 16:30
来年7月に韓国・光州で開催される世界選手権を制し、東京五輪代表の座を掴むことがまずは目標となる。
「常に課題を残すのが彼らしい」
結果的に目標としていた世界記録での優勝は果たせなかったが、日本人初の4連覇を成し遂げるに至ったのである。
「前半から攻める、という今年の課題をぶらさずにできましたし、最後まで自分の思い通りのレースを貫くことができました。もちろん4連覇はうれしいです。ずっと狙っていた世界記録を出せなかったことは残念ですが、それは次の頑張る糧にして、今大会で見えた持久力の強化という課題を克服できるように、これから冬場の練習をしっかり頑張ります」
瀬戸を指導する梅原孝之コーチも、「常に課題を残すのが、彼らしい」と話す。
高校3年生で初制覇を成し遂げて以来、この世界水泳選手権(25m)をステップにしながら成長し続けてきた瀬戸。見るものをワクワクさせてくれる彼の魅力は、挫折などものともせず、常に上を、次を見続けているその姿にある。
今回も、この4連覇をステップにして瀬戸はさらに大きくなって帰ってくることだろう。瀬戸の終わりなき挑戦は、最終章である東京五輪に向かって加速する――。