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菊池雄星の交渉を仕切る「大物」が、
人気の理由を語った3つのポイント。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKyodo News
posted2018/12/15 09:00
菊池雄星の代理人を務めるスコット・ボラス氏が、ラスベガスで取材に応じた。
期限は1月2日、年末が勝負?
交渉の達人と呼ばれる敏腕代理人は菊池の付加価値の高さを強調した上で、今後のスケジュールさえも公表した。
「菊池は数日後には米国にやって来る。月末にかけて興味を持っている球団をロサンゼルスに呼び彼と会ってもらうつもりだ」
ボラス氏と言えば、時間をかけた長期交渉で好条件を引き出すことで知られる。菊池の交渉期限は米国東部時間1月2日午後5時(日本時間3日午前7時)に設定されている。今回もギリギリまで交渉を続けるのかを問うと、こう答えた。
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「そこは本当にわからない。だが、正しい評価があればすぐに交渉は終わる。1月2日を待たずして、契約を終える自信はある」
ボラス氏としては異例とも言える早期契約締結の示唆。菊池人気と評価の高さがそれを可能にさせると、66歳のスーパー代理人は言いたげだった。
争奪レースはジャイアンツ、マリナーズがフロントランナーであることは間違いない。
ヤンキースは自軍からFAとなった先発左腕J・A・ハップとの再契約が間近だが、チーム関係者は「菊池との交渉は継続する」と言い切った。
ブルージェイズのロス・アトキンスGMはボラス氏との交渉を続けていることを認めた上で「ロサンゼルスの面談に向かう用意はある」と話した。その他ではフィリーズ、レッズも獲得へ高い意欲を示している。
果たして、菊池雄星はどこを選ぶのか。ロサンゼルス入りとともに獲得交渉は本格化する。