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菊池雄星の交渉を仕切る「大物」が、
人気の理由を語った3つのポイント。

posted2018/12/15 09:00

 
菊池雄星の交渉を仕切る「大物」が、人気の理由を語った3つのポイント。<Number Web> photograph by Kyodo News

菊池雄星の代理人を務めるスコット・ボラス氏が、ラスベガスで取材に応じた。

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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Kyodo News

 ネバダ州ラスベガス。カジノとショービジネスで賑わう街で今年のウインターミーティングは行われた。

 その華やかで豪華なホテル内に飾られた高さ5メートルほどの巨大クリスマスツリーの前で一段高い位置から、テレビカメラ10台、200人以上の報道陣を前に1時間以上の大演説を行ったのが、西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す菊池雄星の代理人であるスコット・ボラス氏だった。

「菊池にはすべてのレベルの球団が獲得への興味を持っている。再建中のチーム、プレーオフ進出を狙うチーム、その間に位置するチーム、メジャーのほぼ全球団。ドラマチックなレベルで興味を示している」

 ボラス氏はこのオフの投打に於けるFAの目玉であるブライス・ハーパー外野手(26)とダラス・カイケル投手(30歳)の代理人でもある。それでも、投打のスーパースターにも負けず劣らず菊池への評価は高いと強調した。そして、人気を集めるには理由があるとして、3つのポイントを挙げた。

菊池は“若くてお買い得”と力説。

<その1 若さとコストパフォーマンスの良さ>

「彼だけが、市場にいる27歳の左の先発投手だ。契約したチームは来年のドラフト指名権も失わない。譲渡金を払うだけで契約できる。チームにとっては魅力的な存在だ」

 クオリファイング・オファーを受けたFA選手の獲得は来季の上位ドラフト指名権を失うが、ポスティングシステムでの移籍にはそれがない。またこのオフからルールが変更されて移籍譲渡金は変動制となり、負担額が昨オフまでの上限2000万ドル(約22億6000万円)より少なくなる公算が高い。例えば、契約が6年総額6000万ドル(約67億8000万円)であった場合は1087万5千ドル(約11億5000万円)。以前の半分で済む計算になる。菊池は若くてお買い得だと、まずは力説したのだった。

<その2 身体検査の良好な結果>

「日本から来た他の投手と比較して、彼は18歳から19歳の頃に日本での投球回数が限られている。多くを投げていない。各球団は彼の肩や肘が消耗していないと考えている」

 菊池は11月中旬にロサンゼルス入りし、ボラス氏とミーティングを重ねるとともにMLB機構に提出するための健康診断を受けた。その検査結果についてボラス氏は「fresh arm(疲労のない肩、肘)」と表現。ダメージを受けていないとアピールした。

<その3 高い経済効果が期待できる>

「各球団は経済的にも高い価値を感じている。日本企業とのパートナーシップ、日本という素晴らしい国が持つビジネス社会がもたらす効果は絶大だ。彼らは日本のスター選手がもたらす経済効果をとても喜んでいる」

 日系企業からの広告収入や日本人ファンの集客、売店収入、メディアによる絶大な宣伝効果は過去に在籍した日本人選手でその実績は証明済みであると強く訴えた。

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