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悲劇のエース・山下亜文は諦めない。
トライアウトを経て吉報は届くか。 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKotaro Tajiri

posted2018/11/14 12:10

悲劇のエース・山下亜文は諦めない。トライアウトを経て吉報は届くか。<Number Web> photograph by Kotaro Tajiri

自らの野球人生を「負けっぱなし」と語る山下亜文。復活のチャンスは与えられるのだろうか。

「このままじゃ、負けっ放しですから」

 この日のトライアウトは「もっと落ち着けよ自分、というくらい力んで投げた。俺の球を見てくれという思いだけで腕を振った」と力の限りを込めた。

 最速147キロは参加した左腕投手で最も速かった。前オリックスの園部聡を144キロで左飛、同僚だった前ソフトバンクの松本龍憲を142キロで空振り三振、一軍経験も多い前楽天の枡田慎太郎からも144キロで空振り三振を奪った。

「本当は自己最速の150キロを狙ったんですけど」と少し残念そうだったが、唸りを上げるストレートはバックネット裏に陣取った各球団の編成担当者へ十分なアピールとなったはずだ。

「もちろんNPBが第1希望です。ただ、とにかく野球がしたい。今は期限を決めずに、知らない番号から電話がかかってくるのを待ちます」

 そして山下は言葉を継いだ。

「このままじゃ僕、負けっ放しですから」

 いや、人生はバランスよくできているはずだ。大逆転勝ちの人生がこれからやってくると信じたい。吉報は届くだろうか。

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