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サッカーと暴動は切り離せるか。
ドルトムントの「45人負傷事件」。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byAFLO
posted2018/11/13 07:30
世界一多くのサポーターを抱えると言われるドルトムント。この熱量を適切な方向に向けることはできるだろうか。
スタジアムは楽しい場所であってほしい。
時にはもっと痛ましい事件も耳に入る。
今年4月、チャンピオンズリーグリバプール対ローマ戦では、リバプールに乗り込んだローマサポーターがパブでハンマーなどを持ち出して暴れ、53歳の男性が危篤状態となって病院に緊急搬送されており、クラブも公式な声明を出すまでの事態となった。さらに、2人のローマサポーターが殺人未遂で逮捕されている。
こうなるとおちおち街も歩けない。もちろんこの事件は例外的な酷さで、特にドイツでこの手の話はあまりない。
スタジアムの中でも危ないエリアは限られているから、ぱっと見でわかる過激なファンのいるエリアを避ける、酔っ払っている人がいれば近寄らないことを徹底すれば安全にスタジアムを楽しむことは可能だ。
何も暴力や迷惑行為を働かなくても、十分スタジアムは楽しいはずだし、主張は可能なのに、と騒ぎを見るたびに嫌な気持ちになる。