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本屋大賞ノンフィクション賞受賞!
角幡唯介の次の冒険の地はどこだ?
text by
藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/11/08 16:30
受賞発表会での角幡唯介さん。この副賞の賞金が、次なる大冒険の資金となる!
次なる冒険の地はどこか?
「今、世界中のどこを見回しても未踏の地を見つけるのは難しい。実際ないと思う。そんな中で、『極夜』を旅するというのは、探検のテーマとしてはすごく新しいものになるなという予感があった。だから、自分の人生そのものとして表現したかったんです。納得のいく旅をして、それを文字で表現したいという気負いがありました」(角幡)
『極夜行』が「最高到達点」だという角幡の次なる目的地はどこなのか。
「先月、ニューギニアに視察に行ってきました。17年前に行ったことがあるんですが、その時にやり残したことがある。来年それを完結させたい。
それとその前に来年は1月から5カ月間、再び北極を訪れる予定です。犬ゾリに興味を持ってしまって、数年かけてそれを習得したいと思っています。
体力も落ちてきますけど、犬ゾリがあれば、北極のもっと深部まで入り込めるのではないかと。そこで狩りをしながら旅をしたいんです」
我々が見ることのできない世界を伝えてくれる角幡唯介の次の作品も待ち遠しい。
文藝春秋BOOKS
ノンフィクション界のトップランナーによる最高傑作が誕生!
探検家にとっていまや、世界中どこを探しても”未知の空間“を見つけることは難しい。大学時代から、様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。
<本体1,750円+税/角幡唯介・著>
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