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リーダー不在のヤンキース。
復権のカギは「自己犠牲」。
~数字に残らないプレーが勝敗を分ける~
posted2018/10/29 15:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
世界一27回の歴史を持つヤンキースが、ワールドシリーズの舞台から遠ざかって久しい。今季も地区シリーズで宿敵レッドソックスに1勝3敗で屈し、夢はついえた。
今季のヤンキースは、レッドソックス、アストロズに次ぐ年間100勝を挙げた。とりわけ破壊力十分の打線は、ジアンカルロ・スタントンの38本を筆頭に、メジャー新となる計12人が2ケタ本塁打を記録した。その結果、1997年にマリナーズが記録した264本を上回り、史上最多となる年間267本のアーチを積み上げた。実際、ワイルドカードゲームでは、アーロン・ジャッジら主軸の本塁打などでアスレチックスを力で押し切った。だが、そこまでだった。地区シリーズでは、第2戦こそ3本塁打で快勝したものの、他の3試合は決定打不足に泣いた。