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卓球・Tリーグは世界的にも凄い!?
選手、観客数、国際比較で検証する。
text by
高樹ミナMina Takagi
photograph by2018 T.LEAGUE
posted2018/11/01 08:00
開幕戦のセレモニーには水谷隼ら男女各チームの代表選手が参加した。
世界トップランクの選手が眼前に!
ちなみに、男子の参加チームはT.T彩たま(埼玉県)、木下マイスター東京(東京都)、岡山リベッツ(岡山県)、琉球アスティーダ(沖縄県)。女子チームは木下アビエル神奈川(神奈川県)、TOP名古屋(名古屋市)、日本生命レッドエルフ(大阪府)、日本ペイントマレッツ(大阪市)の計8チーム。
その中に男子ならば今年の世界選手権スウェーデン大会で日本代表チームを破り銅メダルに輝いた韓国代表チームのエースで世界ランク7位のイ・サンス(岡山リベッツ)、15歳にして同8位は日本人最高位の張本智和(木下マイスター東京)、香港代表チームのエースで同9位のウォン・チュンティン(T.T彩たま)、日本代表メンバーで同10位の丹羽孝希(琉球アスティーダ)、女子も日本代表チームのエースで世界ランク4位の石川佳純(木下アビエル神奈川)、台湾代表チームのエースで同7位のチェン・イーチン(TOP名古屋)、日本代表メンバーで同9位の平野美宇(日本生命レッドエルフ)らが名を連ねる。
さらに男子世界ランク12位でリオ五輪シングルス銅メダルの水谷隼(木下マイスター東京)や女子世界ランク11位で北京五輪団体銀メダル、ロンドン五輪シングルス・団体銅メダルのシンガポールのエース、フォン・ティエンウェイ(日本ペイントマレッツ)といった実績ある選手もおり、出場選手のレベルは間違いなく高いと言える。
ただし、世界の頂点に君臨する中国やそれに続くドイツ男子のトップ選手がいないのは寂しいと言わざるをえない。
その理由にはどちらの国にもプロリーグが存在し、既存の契約があるため、選手獲得は難しいという事情がある。
とりわけ中国では国の直属機関である国家体育総局の影響力が強く、選手の一存で国外リーグ参戦はかなわない。
Tリーグはこうした現状を踏まえつつ中国サイドやドイツ人選手らと交渉を続け、いずれは彼らの加入を実現すると公言している。
Tリーグの独自ルールも。
Tリーグには日本卓球協会や国際卓球連盟のルールとは異なる複数の独自ルールがある。
例えば1試合は第1マッチがダブルス、第2~4マッチがシングルスで行われるが、いずれも最終ゲームは6-6から始まる。
また、どちらかのチームが3マッチを先取し勝負が決まったとしても、必ず第4マッチを行い勝ち点に反映される仕組みを作った。
さらにマッチカウント2-2で並んだ場合、わずか1ゲームのビクトリーマッチで超スピード決着をつけるなどのルールもある。どれも卓球界初の試みで、実際に開幕戦で適用された際には大きな見どころとなった。