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日本馬が南半球最大の祭典に参戦。
優勝で5億8000万円のメルボルンC。
posted2018/10/26 17:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
10月20日、オーストラリア、メルボルン地区にあるコーフィールド競馬場でコーフィールドC(GI・オーストラリア、芝2400m)が行われた。
日本からもチェスナットコート(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)とソールインパクト(牡6歳、美浦・戸田博文厩舎)が参戦し、私は観戦のため現地を訪れた。
JRAで馬券発売もされたので、ご存知のファンも多いだろう。
しかし、馬券の売り上げは2億円台にとどまり、過去に発売された海外競馬の中でも、最低に終わってしまった。
東京競馬場で行われるレースと発走時刻がほぼ丸かぶりになってしまった事が、低調な売り上げの要因になったと思われるが、他にも出走馬やオーストラリア競馬そのものに対する情報が不足していた事も大きな原因の1つだろう。
11月6日には、オーストラリア競馬のメルボルンC(GⅠ・オーストラリア、フレミントン競馬場、芝3200m)の馬券が発売される。
そこで、コーフィールドCを振り返りつつ、オーストラリア競馬の情報をお伝えしたい。
世界で最も競馬場の多い国。
オーストラリアは、世界で最も競馬場の多い国と言われていて、全土に計500近いコースがある。大都市であるメルボルン周辺にも多くが点在している。先出のフレミントン競馬場やコーフィールド競馬場の他、ムーニーヴァレー競馬場なども有名なコースの1つだろう。
このメルボルン地区の競馬場で、毎年春に行われるのが、スプリング・レーシング・カーニヴァルという競馬のイベントだ。南半球なので日本とは真逆の9月頃が春にあたるため、9、10、11月の間、3カ月弱にわたりこのカーニヴァルは続く。
その間、各競馬場では、優勝馬関係者に優勝カップを贈呈する“カップ競走”が行われる。ベンディゴ競馬場ではベンディゴカップが、モエ競馬場ではモエカップが、という具合で日程をずらして行われる。
そのカップ競走の中でも大きなレースが、コーフィールド競馬場で行われるコーフィールドカップであり、フレミントン競馬場のメルボルンカップなのだ。