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羽生の得点はなぜ伸び悩んだ?
灯る闘志と新ルール下の「計画」。
~「得点稼ぎの戦略」は取らなかった~
posted2018/10/19 07:00
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Yukihito Taguchi
強者が勝てるわけではない。それが今季のルールだ。平昌五輪後の大幅改正で試合の様相は一変し、「ルールに沿った得点稼ぎ」がより重要になっている。五輪連覇の羽生結弦にとっても、9月下旬の初戦オータムクラシックは洗礼を浴びる場となった。
羽生は今季オフに「今季は勝ち負けに固執しない」と宣言し、試合に臨んでいた。そして本番では、一見するとショートはパーフェクト、フリーもミスは転倒1本だけという見事な演技を披露。しかし、総合260点台とスコアは伸びなかった。理由は「得点稼ぎの戦略」をとらなかったことに尽きる。